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XYZの主張
☆ROUND4・ストーリーの練り方・プロットの書き方
ROUND3で、ゲームを作る時は、ストーリーのプロットと、企画書を書くべきだということを述べました。
今回は、ストーリーの練り方とプロットについてお話したいと思います。
まず、物語にも文法というものが存在します。これは、動詞や形容詞、名詞、助動詞などが出てくる文法(格文法)とは違います。私がこれから言うのは、物語文法というものです。物語文法は、下記のルールがあります。
ルール1:物語=設定+主題+筋立て+解決
ルール2:設定=登場人物+時間+場所
ルール3:主題=出来事+目標
ルール4:筋立て(エピソード)=下位目標+企て+結果
ルール5:解決=出来事 または 状態
人物などの設定(以下、舞台と称します)があり、その舞台上で、登場人物が問題を抱え、その問題を解くために目標を持ちます。そして、登場人物がその目標に向かって行動し、その結果が出て、初めて物語なのです。
まず、このルールにのっとって、どのような登場人物が出て、どのような物事が起こるストーリーにするかを5W1Hを使って考えてみましょう。
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・What(何を)
・Why(なぜ)
・How(どうやって)
しかし、5W1Hよりも物語を書くのに便利なものがあります。7W1H1Dです。もともと、5W1Hは、何かの原稿を書く時に使うものですが、行動を表すとなると、5W1Hでは、足りない要素があります。そこで、7W1H1Dを使います。しかも、7W1H1Dは、上から繋ぐと、一応、文章になるような仕組みになっています。
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(だれが)
・Whom(だれに対して)
・What for(何のために)
・What(何を)
・in What(どのような順序で)
・How(どのような方法で・何を使って)
・Do(どうしたのか)
では、私が、例文を考えてみます。
・When(2003年2月10日に)
・Where(国会議事堂で)
・Who(XYZが)
・Whom(国会議員に)
・What for(日本国の政治をよりよくするために)
・What((国会議員自身の)体を)
・in What(入り口にいる議員から中央にいる議員の順に)
・How(大声を挙げながらグーで)
・Do(ひとり残らず殴り倒した)
<文章>2003年2月10日に、国会議事堂で、XYZが、国会議員に、日本国の政治をよりよくするために、(国会議員自身の)体を、入り口にいる議員から中央にいる議員の順に、大声を挙げながらグーで、ひとり残らず殴り倒した。
ちょっと難しかったかもしれませんが、これらのどれか1つの手法さえ使えば、物語を書き上げることができるはずです。
物語の大まかな土台がまとまれば、プロットを書く必要があります。では、何故、プロットを書く必要があるのでしょうか?
何故かというと、ストーリーをちゃんと決めず制作をしてしまうと、制作している間に構想が膨らんだり、ストーリーそのものに矛盾が発生してしまい、ストーリー全体を見直し、書き直さなくてはならなくなってしまいます。
プロットは、ひとつの物語を実装させるのであれば必ず必要です。マンガを書く時や映画を撮影する時などに、前もって必ず書くべきです。
また、いつ制作が終わるか分からないものを、制作し続けるということは、精神的にも大きな苦痛になってしまいます。非常に初歩的なことですが、プロでも失敗する人がいるようです。
ストーリーのプロットは、小説のように、きっちりとした文章や表現で書く必要はありません。むしろ、手短に分かりやすくがベストです。(ちなみに、私は段落書きで書いています。)
キャラの動きにこだわって作りたいなら、絵コンテを描くことをお勧めします。(プロットと混同しないで下さい。)絵コンテとは、非常に簡単な絵をシーンごとに描いて、どのような動作をするのかを書くものです。
矛盾の無い物語を書くのであれば、このようにして、物語を完成させましょう。また、1つの物語の間に存在する小さなイベントに関しても、物語文法を考えたり、7W1H1Dを考えて、矛盾の事前に防ぐようにしましょう。きっと、よりよい物語が完成するに違いないと私は信じています!
最後に、7W1H1Dについて、もっと知りたいという方は、こちらの本を買いましょう!ちなみに、私も1冊持っています。ちなみに、この本はゲームには関係ありません。新人社員や初級SEの人を対象にした問題解決法のワークブックです。しかし、工程を考えたり、考えをまとめたりするのには便利な情報が載っています。これらは、ゲーム制作にも役に立つと私は信じています。
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